WEL-KIDS PHOTO導入事例インタビュー「シンガポール日本人幼稚園」(前編)

はじめに

シンガポールのウエストコーストにあるシンガポール日本人幼稚園の齋藤園主に、園の成り立ちや写真撮影の仕方、ウェルキッズフォトをご利用いただいたきっかけについてなど、たくさんのお話を伺ってきました。

園について

――まず初めに、運営方針と特徴についてお聞かせください。

齋藤:当園は1989年にシンガポールで創園して今年で34年目を迎えておりますが、一番大事にしているのは、やはり日本語ですね。日本語が母語の子どもたちを、共同生活のトレーニングも含めて日本人として育てることを第一に考えています。

その一方で、最近は英語の環境を望まれる保護者さんもいらっしゃいますので、英語のレッスンを強化しています。日本語クラスの中でも英語レッスンを行っていますし、2020年に年長を対象としたJIC(インターナショナルクラス)を開設しました。その後2022年に年中JIC、そして今年2023年に年少のJICを開設いたしました。英語の環境を望まれている方のために、当園でも英語での保育・教育活動等できる環境を整えております。

――一番古い日系幼稚園になるのでしょうか?

齋藤:当園が一番古いですね。シンガポール日本人幼稚園はそもそも「日本人会」からの要望でした。
その当時、日本人学校小学部と中学部はあったのですが、幼稚部はありませんでした。ぜひ幼稚部を作ってほしいという保護者の要請が、日本人会を通して初代園主の耳に入り、日本人幼稚園創立に奮起いたしました。そして、1989年オープンしたのです。

当園の特長は、海外にいながら日本と同等以上の教育を目指しているところです。シンガポールは年中暑いので、子どもたちに日本人としての四季の感覚や文化を経験させたいという想いから、数多くの行事を実施しています。

――ありがとうございます。

園に参加したきっかけ

――いつ頃からどういった立場で、この園に入られたのでしょうか。

齋藤:この幼稚園自体が私の三代前から親族経営の幼稚園だったので、私は跡継ぎという立場でした。ただ私はそれを理解しながらも、日本では飲食店を経営していました。

――日本で飲食店をされていたのですか。

齋藤:高校卒業前からずっと飲食店に関わっていました。親族経営のお店で、最初はバイトから始まり、そこから大学に通いながらも仕事をしていました。卒業後、そのまま経営者として就職しました。お店を経営しながら、人手不足だったため現場にも立っていました。

私が担当していたのは日本橋にあるお店だったのですが、そこが都市開発で立ち退きになったタイミングで閉店し、それを契機に他の支店も閉店となりました。
「さて、次はどうする?」という状況になった時に「ゆくゆくはシンガポール日本人幼稚園を継ぐのだから、そろそろシンガポールの現場に行って来い」と言われました。
そういった事情がありまして、2010年の3月末に来星し、ダイレクターとしていきなり教育現場に入った流れです。

それから毎年、色々なことを子どもたちと接しながら学び、今に至ります。

――13年目になるということですね。

園での写真撮影や管理業務について

――写真撮影や管理業務などで、関わっている部分はありますか?

齋藤:当初からずっと関わってきたのですが、年々写真管理の業務の負担が大きくなってきました。「誰かに任せられないかな?」と考えていたところ、「私でよければやりますよ」と言ってくれた職員がいて、今は彼が全部担当しています。

――園で写真撮影される場合は、どういったシーンで撮影されていますか?

齋藤:基本的には何かのイベントや誕生会の時など、行事メインですね。

――撮った写真は、おたよりなどに使っていますか?

齋藤:そういったものにも使いますね。そのほか、インスタグラムや、ウェルキッズアプリに載せ、その1ヶ月でどのような出来事があったか、園の様子を伝えています。写真を撮影するのは保護者の皆様に販売するためでもありますが、担任は記録としても撮影しています。

ウェルキッズフォトを知ったきっかけ

――どのようなきっかけでウェルキッズフォトを知りましたか?

齋藤:私が園に来た当初は、写真の撮影、印刷、アルバム作製、保護者による注文の集計、集金、販売写真の印刷、保護者への配布…といった手間数の多いことをずっと続けていました。

当時の園長が大変な写真好きで、自ら汗かきながらたくさんの写真を撮っていました。その姿を保護者の方々がご覧になり、園長が撮った写真をぜひ買いたいというご要望がたくさん出ました。それで販売していたのです。

ところが、2012年の10月、クラスごとで保護者の方に園の給食を食べていただく給食試食会というイベントでの注文数が、恐ろしいほどの数になりました。これは私たちの手作業では対応しきれないものでした。

その時、1ヶ月ほど前に御社の営業スタッフさんの訪問で「写真サービスもあります」と紹介していただいたことを思い出しました。早速「この大量の写真注文を何とかできないか」と相談してみたところ、「わかりました。うちの方で全部どうにかします」と言ってくださいました。
そして写真データを全てお渡しし、日本で印刷した写真を送っていただいて、保護者に配布という形にしたことで解決できました。

本当に助かりました。そこで「もっと詳しく話を聞いてみよう」ということになり、サービスを紹介していただきました。
その後すぐ御社の社長が挨拶に来てくださって、とんとん拍子で2012年の3学期にはお試し運用で、2013年には本格的にスタートしました。もうかれこれ9年前になりますね。

――ずっと使っていただいていますね、ありがとうございます。

齋藤:長いですよね。でもね、不思議なことに過去最高売上枚数を調べてみたら、始めた当初が一番多かったんですよ。そもそも当時は園児数が400人いたからですけど、8月から12月までの4か月あまりで1万5千枚以上売れていました。これが最高記録ですね。

――1万5千枚はすごい枚数ですね!

使い続ける理由

――他社の写真販売サービスを紹介されたことはありますか?

齋藤:私が記憶している中では1社だけですね。サービス内容を聞いた上で相違点もなく似たような内容だったので、乗り換えるメリットもありませんでした。

――ウェルキッズフォトを使い続ける理由は何でしょうか?

齋藤:業務効率が変わったという点と、始めた当初からこの9年間でシステムに関する苦情が一切ないからですね。細かいものはあるかもしれませんが、頭を抱えるほどの悩みや相談事の苦情は一切ないので、保護者様にも満足していただいていると思っています。

――ありがとうございます。

撮影の目標について

――園で写真撮影をする際に、保護者様へお知らせすることはありますか? また、目標枚数はありますか?

齋藤:目標枚数は特にありませんが、年間を通して「この行事では写真販売する」という旨を保護者に伝えています。保護者に連絡済みの行事に関しては徹底して写真を撮ることと、卒園アルバム用に決まった構図があるので、それを確実に撮影して保存しています。

――今はどなたが写真を撮影していますか?

齋藤:職員がメインで撮影していますが、私自身も撮ります。職員の中で誰でも、時間がある人が手をあげて撮るみたいな形でやっています。今ちょうどこの2~3ヶ月くらいでコロナの規制が緩和されて、保護者さんを招いた行事ができるようになりまして、10月の運動会からは保護者の中から写真ボランティアさんを募って撮ってもらっています。

――そういった形でも撮影しているのですね。保護者様がアップロードしているのでしょうか?

齋藤:保護者さんが撮った写真は一度預かって園側でアップロードしています。保護者さんには写真だけ撮ってもらっています。

――写真を撮る方々は、やはり一眼レフカメラなどを持っていらっしゃるんですか?

齋藤:保護者さんの半分は自前のカメラを持ってきますね。そもそも写真を撮るのが好きな方が立候補してくれているのだと思います。
園側はニコンかキヤノンのカメラを使っています。どれもいいもので、やっぱり1000ドル以上はしますね。

写真の選定や公開について

――写真の選定や公開は担当職員の方がやっているとのことでしたが、選定する上でルールなどは決めていますか?

齋藤:一番気にしているのは下着や裸が写らないようにすることですね。あとはタイミング悪くて半目になっている写真や、保護者が見たときに「ぎゃー!白目むいてる」っていう写真はできるだけ避けるようにしています。それとピンボケですね。
一枚に写る人数に関しては気にせず、一人でも複数人の写真でもアップしています。

――自分の子供は撮らないで欲しいと希望する保護者様の方はいますか?

齋藤:「撮らないで」まではいかないんですが、園だよりの写真にはうちの子を出さないで欲しいという要望はあります。数年前から写真の扱いにはアンケートをとっておりまして、公開していいかどうかを保護者から許可とっています。

ウェルキッズフォトさんの場合は「会員制なので、会員登録している方のみ写真が見られます。いいですか?」というアンケートを取っています。一応そこは皆さん「はい」と言ってくれますね。

あとは外部に出るような園だより、インスタグラム、SNSについても同じように「はい」「いいえ」でアンケートをとっています。「いいえ」と回答した方はクラスの職員も把握しているので、必ず写真を外すようにしています。

――写真の公開時にはメールなどで保護者にお知らせしているのでしょうか?

齋藤:そこはウェルキッズフォトさんの写真公開お知らせメール機能に任せています。

(後編へ続く)

この記事を共有する

ご利用園様インタビュー集を無料でダウンロードいただけます。

インタビュー集をダウンロード