WEL-KIDS PHOTO導入事例インタビュー「明善幼稚園」前編

明善幼稚園の岡村園長に、ウェルキッズフォトをご利用いただいたきっかけや園について、先生方の写真撮影、カメラマンについてなど、たくさんのお話を伺ってきました。

ウェルキッズフォトをご利用いただいたきっかけ

――本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、ウェルキッズフォトのご利用に至る最初のきっかけは、弊社営業スタッフの訪問だったとお聞きしています。

岡村園長(以下敬称略):初見の方は園には入れずにほぼほぼお断りしていましたが、営業さんの人柄を見てお話したいと思いました。当時はまだ写真販売サービスではなく、前身のサービスの頃でしたね。サービスのお話を聞いて、即決しました。

――はい。ウェルキッズフォトの前身となる、メールの一斉送信サービスから長らく続けてご利用いただいています。写真サービスを利用する前は、写真はどのように運用されていましたか?

岡村:写真は先生が撮影して、100枚以上の写真を保護者会の日に貼り出していました。保護者様に見ていただいて、封筒に番号を記入して代金を入れてもらって集金しました。
その後、注文する写真や代金を集計・現像し、各家庭に間違いが無いよう仕分けしてお渡ししていました。現像もネガを確認して枚数を指定する必要があり、とにかく大変な作業でした。

明善幼稚園は今年で75周年

――明善幼稚園は今年で75周年を迎えられるのですね。

岡村:はい、戦後1年目に祖父が開園しました。祖父、父、母と続き、私は4代目になります。大きな転機としては、20年前に父が急逝したことが挙げられます。人は事故でもない限りはだいたい老衰で亡くなるものと思っていましたし、大きな病気では余命宣告などがありますが、脳出血は本当に突然のことでした。そのため引継ぎも何もないまま残った家族が運営を続けることになりました。

――心の準備も引継ぎもできる状態ではなかったのですね。そのタイミングで岡村園長は会社を辞めて、幼稚園の運営を始められたのですか?

岡村:そうです。私が3兄妹の真ん中なのですが、兄は既婚、私は独身で、妹は幼稚園に入職してまだ1年目の頃でした。当時の園は園だよりなどの配布物をはじめ父がすべて1人で作成していましたから、他の職員達は父から渡されたものを配るのみという状態でした。そのため、母も妹も園の運営についてはあまりよく分かりませんでした。
当時園にあったワープロにフロッピーを入れて、遠足や園だよりのデータを探しながら「こういう風にしてたんだ…」と手探りで運営を始めました。

少子化の中で幼稚園を継ぐ

――本当に未知の状態から引き継がれたのですね。

岡村:当時は少子化の第一波のような時代でした。幼稚園に通う子どもが少なくて、3学年で25~6人程度しか園児がおらず、「幼稚園を続ける意味があるのか?」と悩みました。母にも、これでは続けられないと話しましたが、母としては後を継ぎたい強い思いがありました。
それならばと、「来年度募集をして、もし現状よりも園児が減ったら辞めよう」と決めたら、奇跡的に園児が少し増えたんです。次の年も、その次の年も同じように決めていましたが、年々園児が少しずつ増えていきました。
当時は先生たちの給与を支払うのが精いっぱいで、私も園の業務が終わってからアルバイトをする生活を3年くらい続けていました。この頃は30代だったので乗り切れましたが、今は体がついていかないでしょうね。

――体力的にも精神的にも辛い時期だったのですね。

岡村:今思えばよくやったなと思います。やっておいて良かったとも思っています。

幼稚園をとりまく現状

――現在も少子化が続いて久しいですが、影響はありますか?

岡村:当園も少しずつですが影響を受けています。また、他の大きな幼稚園でも影響が出ているようです。
全国の自治体で待機児童問題の対応に追われるようになり、大田区でも待機児童を解消しようと保育園をたくさん増やしました。小規模保育園なども含めて、2年間で200園程度が開園したと聞いております。そうすると、保護者様は幼稚園と保育園で迷うのではなく、保育園の中でどこの園に通おうかという状態になりました。そして、希望の保育園に入れなかった人が幼稚園を選ぶ。最初から幼稚園を選ぶ人は少数派という時代に突入したのではないかと思います。

――そうなると、幼稚園もなにかしら独自色を出していく必要があるのでしょうか?

岡村:そうですね。昔は大きな園舎で、大きな園庭があって、そこで子どもを走り回らせたいという考えからうちの幼稚園は見向きもされなかった時代がありました。今は、定員が少ない園の方が一人ひとりの子どもをよく見てくれるのではないかと考えてくれる方が増えのか、当園を希望される方も少しずつ増えてきました。運動に関しては、園庭が狭くても、公園に連れていったりスポーツクラブに通ったりすれば良いと思っていただける保護者様のおかげでうちはやっていけているのかなと思います。

――時代が変わると支持される事柄も変わっていくのですね。

後編に続きます。

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