静岡県の常葉大学 健康プロデュース学部こども健康学科にて、2020年11月9日(月)に保育ICTシステム「WEL-KIDS」を使ったオンライン授業を行いました。
今回の講義は、家庭支援論「保育園・幼稚園業務のICT化について」というタイトルで、WEL-KIDSを使った講義としては第3回目となります。
近年、活用が進む保育ICTシステムを実際に利用することで、その効果を実感していただければという思いで講義を行いました。
目次
保育ICTシステム普及の背景と今後について
オンライン講義では、はじめにまず「保育ICTシステム」について簡単にご説明しました。
どのような背景のもとでWEL-KIDSをはじめとする保育ICTシステムが広まり、保育の現場でどのように使われているかについて、実例を交えながらメリットだけでなくデメリットも含めて保育ICTの概要を掴んでいただけるような内容をお話しました。
ICTシステムの連絡帳機能を体験
次に、学生の皆さんには実際にシステムを使った連絡帳の入力を体験していただきました。
講師からは5分程度、連絡帳機能の簡単な紹介と、操作方法の説明をおこない、その後に保育の現場を撮影した動画を見た上で、その様子を各自が連絡帳に記載していくという実際の保育現場を想定した流れで講義は進みました。
学生の皆さんに記入いただいた内容について、講師はシステムから確認できるのですが、記入開始とともに皆さんからどんどん入力された内容が登録されてきており、子ども達の様子をICTシステムにて記録する練習に取り組むことができているようでした。
ICTシステムを使ってみて出てきた様々な意見
講義では、ICTシステムでの連絡帳入力を体験した後に、ICT化のメリットやデメリットについても説明を実施し、またICTシステムを提供する側として、どのように活用いただきたいかという点についてもお伝えしました。
講義後に学生の皆さんからいただいたアンケートの回答では、
「何度でも簡単に書き直すことができ、いつでも見直すことが出来る。」
「修正がとても簡単だったので保育者の負担が減るという利点があるのではないかと考えた。」
というような保育者に関するメリットだけでなく
「保護者は配偶者と情報を共有することが出来るため、子どもの様子を把握しやすくなるような利点がある。」
「保護者がお迎えの前にその日の子どもの様子を把握することも出来、保育者とより深くコミュニケーションが取れるようになることが良いと思った。」
というような、保護者メリットに関する気付きも挙げていただきました。
連絡帳ICT化でデメリットに感じる部分としては
「図や絵を付け足せず文章のみになるので書いた人の雰囲気が伝わらないと思う」
「保育者の年齢層も様々である中で操作方法を全員が把握することや操作ミスで保護者に上手く伝えられない心配もあると思う。」
などの意見も挙がりました。
また、保育業務へのICTの導入については、
「ICTを活用することで、子どもと関わる時間が増え、保育者の業務の軽もつながる」
という意見があった一方で、
「全てをICTにすることは反対だが、効率化を図るために、ICT化することで今までと同じか、それ以上になるのなら良いと思う」
という慎重な意見も挙がりました。
学生の皆さんからいただいた様々な意見からは、ICTシステムを開発・提供する弊社としても、気づきや発見がありました。
保育の質を向上するために
今後もICTによって現場の業務負荷を軽減し、保育の質向上に貢献するために、講義なども含めた様々な取り組みを行っていきたいと思います。
常葉大学の皆さま、今回もありがとうございました!
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