11月25日(水)に、岐阜県関市にある中部学院大学短期大学部幼児教育学科の小木曽ゼミにて、「WEL-KIDS」を使ったICTシステム体験のオンライン授業を行いました。
近年、保育の現場ではICTシステムを活用する場面が多くなってきています。
そこで、学生の皆さんに、実際に園で使われているICTシステムの体験を通して、ICTシステムのメリット・ デメリットを理解していただき、今後の活動に役立てていただけるよう講義を行いました。
目次
近年の保育業界とICTシステム
まずは、近年の保育現場の状況・背景についてより理解を深めていただくために、保育業界を取り巻く環境や、保育現場でICTシステムがどのように利用されているか、具体的な例を挙げながら説明させていただきました。
「待機児童問題顕在化」「働き改革の普及」「通信インフラの普及」などの背景により保育現場でICTシステムが取り入れられていることや、「お休み・遅刻申請」「シフト管理」「保育料計算」などの従来の手作業では手間がかかるような業務をスムーズに管理にできるようにICTシステムが利用されている、といった内容を具体例として紹介いたしました。
ICTシステムで指導案作成を体験
次に、学生の皆さんには、スマートフォンやタブレットなどでWEL-KIDSの「指導案作成」機能を用いて指導案を作成していただきました。
皆さんには、事前に紙のフォーマットで指導案を作成いただいており、それをWEL-KIDSのシステム画面に入力していくことで、紙とICTシステムの違いを体験いただきました。
ICTシステムでの指導案作成を体感いただいた後は、指導案のデジタル化のメリット・デメリットについて説明させていただきました。
今回の講義についての感想
講義後の感想アンケートでは、ICTシステムの難点について
「バグが起きたりする可能性がある」
「データが消えるのが不安」
「日常業務は軽減されていくかと思いますが、私は手書きがいいなぁと感じました。」
などの意見をいただきました。
ICTシステムの利点については、
「修正もしやすいし手書きするよりやりやすい」
「他の業務と連動できる」
「今回使用したものだと、1週間全体が見渡せて、振り返りや先の見通しを立てたりなど、客観的に見てみることができやすくなる気がします」
といった意見をいただきました。
また、保育園業務でICT活用することに対しては、皆さん「活用することは良い」と意見が揃っていました。
今回の講義全体に対しての満足度についての設問では、9割以上の方が「非常に満足」あるいは「満足」と回答いただき、学生の皆さんに満足いただけた内容となったようでした。
先生からのメッセージ
今回の講義の終わりに、小木曽先生から学生の皆さんに向けて、保育者として大切なことについてお話されました。
(指導案作成において)保育者として大切なことは、(ICTシステムを活用しながら)前日や前々日、週を通してなど「保育のつながり」を意識することです。
また、ICTシステムのような便利ツールによって「保育の質」の内の「業務の質」が高まってきている中でも、子どもとの関係を結ぶプロセスを指導案の中にどう記述していくか、という「プロセスの質」は、保育者自身にかかっています。
保育者として「つながり」と「子どもとの関係」の二つを意識することを忘れないでください。
先生のお話は、弊社にとっても大変学びになりました。
今後も様々な取り組みを通して、保育に関わる皆様を支援していきたいと考えております。
小木曽先生そして小木曽ゼミの学生の皆さん、今回は本当にありがとうございました。
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