こんにちは。「ウェルキッズフォト」ライターチームです。
保育園の運動会では、子どもの年齢や発達段階を踏まえたプログラムが大切です。
本記事では、プログラムづくりのポイントや、保育園の運動会ならではの競技をいくつか紹介します。子どもや保護者が楽しめるプログラムをつくり、思い出に残る運動会の準備をしましょう。
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目次
保育園で運動会を催すねらいとは
保育園の運動会は、子どもが楽しみにしている行事のひとつですが、どのような目的で催されるのでしょうか。
保育園の大きな特徴は、発達段階の異なる子どもたちが混在しているということです。そのため、0〜2歳の子どもと3〜6歳の子どもに向けたねらいは少し異なります。
ここでは0〜2歳の子どもに向けたねらいと、3〜6歳の子どもに向けたねらいのそれぞれを解説します。
0〜2歳の子ども向けのねらい
0〜2歳の子どもについては、体を動かしたり保護者や先生と信頼関係を深めたりといったねらいがあります。
0〜2歳の子どもは、「這う」「立つ」「歩く」といった発達段階に個人差があるため、多くの子どもが楽しめる競技でなければなりません。ハイハイレースなどの競技であれば、音楽に合わせて手足を動かすことにより、体を動かす楽しさを味わうことが可能です。
また保護者や先生といっしょに競技に参加することで、身近な人との信頼関係をより深められます。
3〜6歳の子ども向けのねらい
3〜6歳の子どもについては、周りのお友達と協力する大切さを学んだり、得意分野で自信をつけたりといったねらいがあります。
3〜6歳になると周りのお友達にあわせてダンスや競技を行えるため、協力することの大切さを学べます。またお友達といっしょに何かを作り上げる達成感も味わえるでしょう。
さらに走るのが得意な子どもは、かけっこやリレーに参加することにより自信を高めることが可能です。運動会は、自分の得意分野で「できた」と感じられる貴重な機会でもあります。
プログラムを決める際の3つのポイント
発達段階の異なる子どもたちの全員が楽しめるようにするには、プログラムづくりが非常に重要です。子どもだけでなく、参加する保護者についても考える必要があります。
ここでは、プログラムを決める際のポイントを3つ解説します。
1.運動会のテーマを決める
運動会などの行事では、メインとなるテーマを最初に決めると、統一感のとれた競技や装飾が可能です。
オリンピックの開催年であれば、オリンピックをテーマにするのも良いアイデアです。オリンピックで行われるさまざまな競技を取り入れられます。
また、子どもたちが好きな絵本やアニメの世界を取り上げるのもおすすめです。みんなが知っている「ももたろう」や「アンパンマン」などを取り入れると盛り上がります。「笑顔」「友情」「勇気」といったキーワードを用いて競技内容を考えることが可能です。
保育園の運動会のテーマについては、次の記事を参考にしてください。
※参考:保育園の運動会にぴったりなスローガンやテーマを解説。人気競技も紹介
2.子どもの年齢を考慮した競技にする
保育園の運動会では、子どもの発達や年齢を考慮した競技にしなければなりません。どの子どもも楽しめる内容をよく考える必要があります。
0〜1歳の子どもであれば、ゆったりとした競技や種目が欠かせないでしょう。大勢の大人や見慣れない環境により、ぐずってしまう赤ちゃんもいることを考慮し、時間的に余裕をもった構成づくりが大切です。
3〜6歳の子どもは体を大きく動かせるため、さまざまな内容の競技を取り入れられます。毎年同じ競技内容だと、子どもたちもつまらなく感じるかもしれません。その年ならではの競技を取り入れましょう。
3.保護者といっしょ参加できる競技を組み入れる
保護者といっしょに参加できるプログラムを取り入れると、保護者の満足度も高まります。
仕事で忙しく、じっくりと子どもと触れ合う時間の取れない保護者にとって、運動会は子どもの成長を間近に見られるよい機会です。子どもと手をつないで障害物競走をしたりダンスをしたりすることで、保育園での素敵な思い出となります。
また、保護者と子ども間のコミュニケーションが密になるだけでなく、普段交流のない保護者同士も親しくなれるチャンスです。「運動会をきっかけに、家族ぐるみでおつきあい」ということもあるでしょう。
0〜2歳の子どもが楽しめる競技
0〜2歳の子どもは、まだ上手に走ったり踊ったりできません。そのような発達段階の子どもも、保護者や先生といっしょに参加することにより、さまざまな競技を楽しむことが可能です。
ここでは0〜2歳の子どもにおすすめの競技を2つ紹介します。
ハイハイレース
ハイハイレースは、0〜1歳の子どもにおすすめの定番競技です。保護者や先生が、コースの向こう側から子どもに呼びかけて競争します。
音の出るおもちゃなどで誘導してもよいでしょう。マットやダンボールを用いて、ちょっとした障害物を置くことにより多彩なコースを設定できます。
0歳と1歳の間でも発達は異なるため、1歳の子どもでは少しだけ難易度を上げるなどの工夫をします。
動物ダンス
動物ダンスも0〜1歳の子どもにおすすめです。先生のまねをしながら、犬・猿・うさぎなどのさまざまな動物になりきり、音楽に合わせてダンスをします。大人のまねを楽しく感じられる時期ならではの競技です。
まだまだ小さい子どもは、ひとりで表現するのは困難な場合も多いため、保護者や先生のサポートが欠かせません。運動会の前に、動物のまねっこゲームなどで動物の動きを覚えてもらうとスムーズです。
3〜6歳の子どもが楽しめる競技
次に3〜6歳の子どもが楽しめる競技を紹介します。このくらいの年齢の子どもは、しっかりと体を動かすことができ、またお友達といっしょにダンスをすることも可能です。
かけっこやリレーなどの競争を取り入れるのもひとつのアイデアです。運動が得意な子どもは自信がつきます。
障害物競走
さまざまな内容の障害物競走が可能です。跳び箱や三輪車を使った障害物競争や片足ケンケンやうさぎ跳びでの競争、運搬トラックのように風船などを運ぶのも楽しいでしょう。
また運動会のテーマが絵本の世界であれば、テーマに沿ったユニークな内容もよいアイデアです。5〜6歳のクラスではクラス対抗の障害物リレーも可能で、運動会のひとつの見せ場として盛り上がります。
小さい子どもたちは、年長のお兄さんやお姉さんのかっこいい姿を見て、翌年度の運動会では「自分も!」と期待が膨らみます。
小道具を使ったダンス
3〜4歳になると友達と楽しく遊ぶようになり、運動会でも先生や友達と動きをあわせてダンスすることも可能です。リボンやマラカス、バトンなどの小道具を用いるのも上手になるため、華やかなダンスを演出できます。
ダンスに用いる小道具を子どもたち自身が作成するのも楽しいものです。さまざまなアイデアを出し合い、カラフルな小道具を使えば一層見栄えもよくなります。運動会に向けて、子どもたちの気持ちも高まります。
パラバルーン
パラバルーンとは、円形のカラフルな薄いシートを使った遊具です。パラシュートとバルーンをかけ合わせた呼び名で、保育園や幼稚園、小学校などで使われています。
シートの端っこを子どもたちが持ち、音楽に合わせてパラバルーンをダイナミックに動かす様は迫力満点です。友達との協力が欠かせないため、5、6歳の子どもたちの種目にふさわしい競技です。
子どもたちは一体感を感じられ、また見ている側の保護者も成長した子どもの姿に気持ちも高まります。
保護者と楽しめる競技
次に、保護者といっしょに楽しめるおすすめの競技を3つ紹介します。とくに0〜1歳の子どもは、保護者がいっしょに参加することで、より安心して運動会に参加できるでしょう。
また保護者も見るだけでなく参加することで、運動会そのものをより一層楽しめます。
ダンボールカーレース
ダンボールカーレースはダンボールを車のように装飾し、ダンボールのなかに子どもを入れて、保護者が紐を引っ張って競争する競技です。
ダンボールカーは、ダンボールに紐をつけるだけと簡単に準備できます。車の装飾については、子ども自身のアイデアで装飾するのも楽しいものです。運動会のテーマに沿って装飾すれば、毎年オリジナルの装飾となります。
コース途中でちょっとした障害物を置いたり、コース自体を工夫したりとアレンジするのもおすすめです。
パン食い競走
運動会の競技として人気のあるパン食い競争は、子どもの好きな競技のひとつです。抱っこした子どもが、取れるくらいの高さにパンをぶら下げます。パンをぶら下げる際は、子どもの力でも簡単に取れるように調整しましょう。
パンの袋自体にお絵かきをしたり飾りをつけたりすると、選ぶのが楽しくなります。ただしアレルギーの子がいる場合は、別の食べ物に変更するなどの配慮が欠かせません。
借り物や借り人競走
借り物や借り人競争も盛り上がる競技のひとつです。借り物競走では、「ピンクのバック」や「サングラス」といったお題をコースの途中に置いておき、書かれたお題の物を探します。
また借り人競争とは、同じようにコースの途中に「5人家族の人」や「青い服を着ている人」などのお題を置いておき、お題にあった人を探し連れていく競技です。「190センチ以上の男性」といったちょっとした難しいお題は、余計に盛り上がるかもしれません。
さらに、「ピーマンが嫌いな先生」や「歌のうまい先生」といったお題を準備しておくと、先生についても楽しく紹介できます。先生の意外な一面を知ることができ、保護者と先生とのコミュニケーションにも役立ちます。
運動会を行う際に注意すべき点とは
運動会は楽しい行事ですが、赤ちゃんや小さい子どもが参加するため、細やかな配慮が必要です。とくに熱中症対策といった体調管理は、万全に整えておく必要があります。
ここでは運動会を行う際に注意すべき点を3つ紹介します。
運動会の全体像や流れを把握して計画的に進める
まずは運動会の全体像や流れをしっかりと把握して、計画的に進めることが大切です。運動会は大きな行事のため、早めの準備が欠かせません。
プログラムづくりから会場の飾り付け、運動会で流す曲、保護者への連絡、駐車場などの注意事項の確認といったことまで、その内容は多岐に渡ります。
雨天の場合についても、ほかの日に振り替えるのか、または屋内で行うのかなどを事前に決めておきます。しっかりとしたプログラムが用意されていれば、朝から準備に追われている先生も保護者も慌てることがありません。
熱中症対策を万全にする
子どもが運動する際は、熱中症対策は必須です。とくに運動会のような長時間屋外で運動する場合は、普段以上に注意します。
こまめに水分を補給するための声かけや余裕のあるプログラムづくり、太陽光を遮る会場設営などの配慮が欠かせません。プログラムのなかに、あえて水分補給をする時間を設けるのもひとつの方法です。
0〜2歳の子どもがいる保育園では、室内での運動会も喜ばれます。また暑い時期に催していたのであれば、開催時期を見直すなどの対策を取ります。
忘れがちですが、子どもだけでなく先生や保護者の体調管理も大切です。とくに先生は運動会の間中ずっと動き回ることになるため、「違和感を覚える」場合はすぐに周りの先生に声をかけましょう。
余裕をもった人員配置がなされていれば、先生も交代で十分な休憩が取れます。
運動が苦手な子どもに配慮する
運動が得意な子どもにとって運動会はワクワクする行事ですが、なかには運動が苦手な子どももいます。「大丈夫だよ」と励ますだけでなく、「面白くない」「競争は嫌だ」といった子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。
「〇〇ちゃんは〇〇の競技が苦手のようです」「こんなことができるようになりました」など、運動会の練習の様子を事前に保護者に伝えておきましょう。保護者のサポートを得ながら、運動会に向けて子どもの期待感を上げられます。
※参考:保育園の運動会を成功させよう!ねらいや準備、テーマ、練習のコツ
全員が楽しめる手作りの運動会を準備しよう
本記事では、保育園の運動会を行なうねらいやプログラムを決める際のポイント、子どもが楽しめる競技、さらに運動会における注意点について詳しく紹介しました。
運動会の間は、先生や保護者が競技に集中できるように、写真撮影といった仕事は写真販売サービスの利用がおすすめです。撮影はもとより、保護者からの集金や配送、問い合わせの対応までお任せできます。
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