保育園でクリスマス会を行う3つのねらいとおすすめの出し物を紹介

保育園でクリスマス会を催す際は、ねらいを定めて子どもの発達段階にあった出し物を準備することが大切です。本記事では、子どもの年齢にあった出し物やクリスマス会までに用意すべきことを解説します。保育園のねらいに沿った思い出に残るお祭りを演出しましょう!

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クリスマスについて

日本でもなじみのあるクリスマスですが、どのような行事なのか詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。ここではクリスマスの意味と、サンタクロースから送られるプレゼントについて解説します。

クリスマスとはイエス・キリストの降誕祭

クリスマスとはイエス・キリストの降誕祭で、キリストが生まれたことを祝う日です。キリストは、2000年ほど前に馬小屋で聖母マリアから誕生したといわれています。天使がマリアに「神の子供を宿った」と告げるシーンは有名です。

しかしながら、キリストの誕生日は聖書にも記載はなく、正確な日にちはわかっていません。また、いつ頃からクリスマスを祝うイベントが始まったのかもわかっていないのです。

諸説あるものの、クリスマスは2〜4世紀頃のローマ帝国時代に始まったというのが有力視されています。また、クリスマスにはさまざまなイベントが行われますが、キリスト教由来のものばかりでなく他民族のお祭りの影響も受けているようです。

明治以降、日本でもクリスマスが浸透し、多くの保育園でクリスマスを祝うようになりました。保育園で行われるクリスマス会については、次の記事で詳しく解説しています。

参考:保育園のクリスマス会の挨拶の仕方!イベント前の声かけなども解説

サンタクロースからのプレゼントの意味

子どもたちにとってクリスマスは、年中行事のなかでもとくに楽しい行事のひとつではないでしょうか。きれいに飾られたクリスマスツリーや普段とは違う料理、さらにサンタクロースからのプレゼントとワクワクすることが盛りだくさんです。

クリスマスには欠かせないサンタクロースですが、4世紀頃に実在したセイント・ニコラウスという司教がモデルといわれています。サンタクロースが子どもたちにプレゼントを配るのは、聖ニコラウスが貧しい子どもたちの靴下に金貨を入れて渡したことが由来です。

その後、アメリカ大陸に移住したオランダ人が聖ニコラウスの習慣を広め、今ではプレゼントはクリスマスに欠かせないものとなりました。

保育園で行うクリスマス会でも、子どもたちの喜ぶプレゼントを準備しましょう。

保育園でクリスマス会を行う3つのねらい

キリスト教とは関係のない保育園でもクリスマス会を行うところは少なくありません。それでは、なぜ保育園でクリスマス会を行うのでしょうか。

ここでは保育園でクリスマス会を行うねらいについて、3つ取り上げて解説します。

1.他国由来のクリスマスを理解する

もっとも大きなねらいは、クリスマスという他国からきた行事を理解することです。クリスマスそのものだけでなくキリスト教や海外の文化など、海外について学ぶよい機会といえます。

クリスマス会を催す際は、子どもたちが幅広く興味をもてるように工夫することが大切です。クリスマスにあわせて、他国を紹介した絵本を読むのも良い考えです。

日本古来の行事ではないクリスマスを楽しむことが、海外の文化や伝統に興味・関心をもつきっかけになるかもしれません。

2.先生やお友達とイベントをいっしょに楽しむ

先生やお友達といっしょに、クリスマスという一大イベントを楽しむのもねらいのひとつです。ツリーの飾りをお友達と作ったり出し物でダンスを披露したりと、みんなで協力し合うよい機会です。

また保育園で行われるクリスマスが楽しければ、子どもたちは喜んで保育園での出来事を話してくれるでしょう。ご家庭でのコミュニケーションも自ずと増えます。

3.年中行事に興味や関心をもつ

クリスマスは日本古来の行事ではないものの、すでに年中行事のひとつとして広く定着しています。クリスマスを行うことにより、ほかの年中行事に興味や関心をもってもらうこともねらいです。

クリスマスは12月後半に行われるため、クリスマスが終わるとすぐにお正月がきます。クリスマスからお正月へと、ほかの年中行事についても自然と関心が向きます。

クリスマス会までの4つの準備とは

年中行事のなかでもクリスマス会は大きなイベントのため、準備することがたくさんあります。やることが多すぎて、「何から始めれば?」と悩む先生は少なくないことでしょう。ここでは、クリスマス会を催すまでに準備すべき4つのことについて解説します。

1.クリスマスのねらいを定める

まずは、どのようなねらいでクリスマス会を行うのかを決めます。キリスト教系の保育園であれば、賛美歌を歌ったりキリストの生誕にちなんだ劇を行ったりと宗教に関連したものが一般的です。

キリスト教とは関係のない保育園であれば、クリスマス関連の絵本をもとにした劇やゲーム、出し物などが喜ばれます。いずれにしても、クリスマスという行事を理解して楽しむことがねらいとなるでしょう。

2.当日のスケジュールを決める

次に、クリスマス会当日のスケジュールを決めます。クラスごとの出し物やプレゼント交換、給食など、どのような流れで行うのかをきちんと決めておくと、当日に慌てることがありません。

保育園は、赤ちゃんから5、6歳の子どもまで、発達段階の異なる子どもが混在するため、年齢を考慮したスケジューリングが欠かせません。無理のない余裕をもったスケジュールを考えましょう。

3.出し物・ゲーム・プレゼントを決める

クリスマスのハイライトである出し物やゲーム、子どもたちに配るプレゼントを決めます。子どもたちが行う出し物だけでなく、先生自身が歌や劇を披露するのもひとつのアイデアです。普段とは違った先生の一面を見られて、子どもたちも大盛りあがりすることでしょう。

プレゼントには、お菓子や絵本、文具などが一般的です。ただし、プレゼントに食べ物を配る場合は注意が必要です。アレルギーのある子については、保護者に準備してもらうなど十分に注意しましょう。

クリスマスのプレゼントについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

参考:保育園のクリスマス会のプレゼントを解説!選び方のコツやおすすめ

4.オーナメントなどでクリスマス仕様にする

クリスマス会は、雰囲気づくりも大切です。保育園内をクリスマスツリーやリース、サンタクロースのオーナメントなどで装飾します。クリスマスツリーに飾るオーナメントを子どもたちに作ってもらうのもおすすめです。ユニークでオリジナリティーあふれるオーナメントができます。

星型に切った画用紙を紐で吊るすだけでも雰囲気がでます。小さい子どもには、事前に準備したオーナメントにシールを貼ってもらうなど工夫して参加してもらいましょう。

保育園におけるクリスマスの飾りについては、次の記事を参考にしてください。

参考:保育園のクリスマスを盛り上げるおすすめの飾りを年齢別に紹介!

おすすめの出し物[園児向け]

クリスマスに行う出し物は、園児の年齢を考慮する必要があります。ここでは、年齢別におすすめの出し物を紹介します。

0〜1歳の子どもにおすすめの出し物

0〜1歳の子どもは、みんなと歌を歌ったりダンスをしたりといった出し物は難しいでしょう。そこでおすすめなのが、クリスマスにちなんだ手遊び歌です。

保護者が参加するクリスマス会であれば、子どもを膝にのせて歌ったり抱っこしてダンスしたりとバリエーションを増やすことも可能です。「キラキラ星」や「おもちゃのちゃちゃちゃ」など、保護者になじみのある歌を選ぶのがコツです。

2〜3歳の子どもにおすすめの出し物

2〜3歳になると、簡単な楽器を演奏したりお友達といっしょにダンスをしたりすることも可能です。クリスマスに向けて、事前に絵本や紙芝居を使ってクリスマスやサンタクロースについて紹介しておくとより楽しめます。

サンタクロースの格好をして、「あわてんぼうのサンタクロース」や「赤鼻のトナカイ」といったクリスマスの代表的な歌を歌ってみてはいかがでしょうか。

4〜6歳の子どもにおすすめの出し物

4〜6歳の子どもであれば、同じ歌でもよりしっかりと歌うことができます。ピアノやほかの楽器にあわせて歌ったり、タンバリンやカスタネットなどの楽器を取り入れたりとさまざまな演奏が可能です。

英語に力を入れている保育園であれば、簡単な英語の曲を取り入れるのも良いアイデアです。「ジングルベル」や「サンタが街にやってくる」、「きよしこの夜」などを取り入れてみてはいかがでしょうか。

またキリスト教系の保育園であれば、キリストの降誕劇などが定番です。小さい子どもには羊の役を、大きい子どもにはマリアや博士役をお願いするなど、年齢にあった役を割り振ります。劇を通してクリスマスの意味をより理解できるでしょう。ほかにも、クリスマス関連の絵本をもとにしたオリジナルの劇なども楽しめます。

おすすめの出し物[先生向け]

子どもだけでなく、クリスマスプレゼントとして先生も出し物を披露するとよいでしょう。ここでは、先生におすすめの出し物をいくつか紹介します。

劇や人形劇

先生の出し物として定番なのが、劇や人形劇です。子どもたちが演じるには難しい劇も、完成度高く披露できます。とくに、クリスマスを理解できるような内容の劇は良い演出になります。

事前にクリスマス関連の絵本を読んでおき、その絵本をもとにした劇も面白いものです。普段とは異なる先生の姿に、子どもたちも大喜びすることでしょう。

手品

先生の出し物として人気があるのが手品です。見ているだけで、子どもたちはワクワクします。手品に使うグッズは、お店で安く手に入れることが可能です。硬貨など身近にあるものを使っての手品でもよいでしょう。

動画サイトにはさまざまな手品が紹介されており、初心者でも簡単にできる内容を見つけられます。先生がサンタクロースの格好をして手品を披露すれば、子どもたちの視線も釘付けです。

歌やハンドベル

歌やハンドベルもおすすめの出し物です。ハンドベルの音色は、クリスマスらしい厳粛な雰囲気を作りだします。「星に願いを」や「ジングルベル」など、クリスマスにちなんだ歌を選びましょう。

クリスマス会のエンディングに先生の合唱やハンドベルを披露すれば、素敵なクリスマスになること間違いなしです。

他宗教を信じる子どもへの配慮について

保育園でクリスマス会を行う際は、キリスト教以外の宗教を重んじるご家庭の子どもに配慮しなければなりません。

現在のクリスマスは宗教的な意味合いが薄れているとはいえ、もともとはイエス・キリストの誕生を祝うお祭りです。そのため他宗教を信じる保護者のなかには、クリスマスそのものを祝う習慣のない人もいます。ほかの年中行事とは異なり、宗教に関わるお祭りは繊細な配慮が必要です。

保護者の気持ちとは異なり、お友達といっしょにクリスマス会に参加したいと希望する子どももいます。そのような場合は、別室での参加といった特別な配慮も考えられるでしょう。園側と保護者の両方が納得できるように、保護者との連絡を蜜にするように心がけます。

ねらいに合ったクリスマス会を準備しよう!

保育園でクリスマス会を行う際は、どのような目的でおこなうのか、ねらいを決めて行いましょう。キリスト教関連の保育園であれば、賛美歌やキリスト生誕の劇などがおすすめです。そのほかの一般的な保育園であれば、クリスマスとは本来どういう意味があるのかを紹介したうえで、年中行事のひとつとして楽しみましょう。

披露する出し物は、子どもの年齢にあったものを準備します。小さい子どもも無理のない出し物で参加し雰囲気を楽しむことが大切です。サンタやトナカイの格好に扮した子どもの姿は、きっと思い出に残ることでしょう。

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