保育園の卒園式では挨拶の内容が重要!押さえるべきポイントを紹介!

保育園の卒園式では、園長・保育士が子どもや保護者に対して挨拶します。お祝いと感謝を伝えたいとは考えるものの、どんな挨拶の内容にするべきか悩む方も多いでしょう。

そこで、本記事では保育士が挨拶する際のポイントや卒園メッセージを書く際のポイント、使える例文などを紹介します。

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保育園の卒園式で保育士が挨拶する際の5つのポイント

厳かな雰囲気の中で行われる卒園式で、保育士が挨拶する際のポイントは次の5つです。

● スピーチの始めか締めに感謝を伝える
● 2~3分程度の内容にまとめる
● 適切な言葉遣いを心がける
● 保育目標や子どもの変化にふれる
● 保育士と保護者が共有できるエピソードを盛り込む

ここでは、ポイントごとの詳しい内容について紹介します。また、保育園の卒園式における開催時期や準備、当日の流れなどは以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。

参考:保育園の卒園式はいつ開催される?準備すべきことや当日の流れを紹介

1.スピーチの始めか締めに感謝を伝える

保育士が卒園式で挨拶する場合、スピーチの始めや締めの部分で保護者に感謝を伝えましょう。子どもたちが無事に卒園を迎えられた背景には、保護者の理解や多くの協力があります。

保育園や保育士を信頼し、卒園まで子どもたちを預けていただいたことに対して素直な言葉で感謝を述べてみてください。また、担任として子どもと一緒に成長できたことに対する感謝を伝えるのも良いでしょう。

なお、保育士の挨拶がどのタイミングで回ってくるのか気になる方も多いかもしれません。保育園の卒園式の流れは以下の記事で解説しています。

参考:保育園の卒園式当日の流れを紹介。円滑に進めるポイントもチェック

2.2~3分程度の内容にまとめる

挨拶のスピーチが長いと伝えたいことが伝わりにくくなるだけでなく、保護者や子どもたちが飽きてしまう可能性があります。そのため、挨拶の内容はできるだけまとめて、2〜3分程度におさめましょう。

簡潔に伝えたいことをまとめるためにも、あらかじめ挨拶の内容を紙に書き出してみてください。 一般的に3分間のスピーチであれば「900文字程度」が適切とされます。

3.適切な言葉遣いを心がける

卒園式の挨拶ではネガティブな言葉や過剰にへりくだった言い回しはせず、適切な言葉遣いを心がけましょう。

例えば「至らない点も多かったと思いますが」といった表現は使いがちですが、お祝いムードの卒園式には向きません。また「子どもたちの成長を見させていただいて」よりも「子どもたちの成長を見守ることができて」の方が温かい印象を与えます。

4.保育目標や子どもの変化にふれる

挨拶の中では、自身が担任として「どのようなクラスづくりを目標としてきたのか」や「どんな想いで子どもたちと接してきたのか」といった点にも触れましょう。さらに、その結果として子どもたちがどう変化したかも伝えてみてください。

子どもたちの成長を感じた瞬間や入園後の変化について伝えることで、保護者の方に子どもたちの成長を実感してもらえます。

5.保育士と保護者が共有できるエピソードを盛り込む

保育目標や子どもの変化だけでなく、保育士と保護者が共有できるエピソードを盛り込む
と共感が生まれます。運動会や発表会、親子遠足などといった保育士と保護者がともに参加した行事が取り上げやすいでしょう。

「運動会ではこういうこともありました」や「発表会ではこんなこともできるようになりましたね」といったように、当時の描写が目に浮かぶような表現がおすすめです。

またスピーチだけでなく、卒園式の装飾などにも同様のことがいえます。 装飾をはじめとした、卒園式で準備すべき内容は以下の記事で詳しく解説しています。

参考:保育園の卒園式に必要な準備とは?当日に注意すべきマナーも紹介!

保護者に対して保育士が卒園メッセージを書く際の3つのポイント

卒園文集やおたよりなどを通じて、保育士が保護者に向けて卒園メッセージを書く際のポイントは次の3つです。

● 漢字を用いた正しい文章で書く
● 簡単なエピソードを盛り込む
● 感謝の言葉を添える

保護者への卒園メッセージは、礼儀やマナーへの十分な配慮が必要です。ここでは、各ポイントに関する詳しい内容についてみていきましょう。

1.漢字を用いた正しい文章で書く

保護者に対して卒園メッセージを書く際は、子ども向けとは異なり漢字を用いた正しい文章で書くように心がけてください。卒園文集やおたよりなどは、保護者の手元に長く残るものです。

心を込めて書いたとしても、間違った文章で書かれていると思いが伝わりません。誤字や脱字はもちろんのこと、漢字の誤用なども確認しながら丁寧に書きましょう。

2.簡単なエピソードを盛り込む

保護者の共感を得られるように、親子で取り組んだ行事などの簡単なエピソードを盛り込みましょう。エピソードを盛り込むことで「あの行事のときはこんなこともあったよね」と親子で当時を懐かしむきっかけにもつながります。

ただし保護者同士はよく情報交換しており、保育士からの卒園メッセージをお互いに見せ合うケースも少なくありません。そのため、盛り込むエピソードの内容や分量などは、公平にしておくことをおすすめします。

3.感謝の言葉を添える

卒園式での挨拶と同様に、卒園メッセージでも保護者への感謝の言葉を伝えましょう。スペースが少なく、ひと言程度しか記載できない場合は、初めに感謝を述べてその後に今後を祈る言葉を添えるようにしてみてください。

特に、保護者に協力してもらった行事や事柄があれば「〇◯の際はご協力いただき、本当にありがとうございました」と表現することで、より内容が具体的になります。

園児に対して保育士が卒園メッセージを書く際の3つのポイント

保育士から園児に向けた卒園メッセージは、園で過ごした期間を総括するものです。園児向けのメッセージで押さえるべきポイントは次の3つです。

● 漢字を使用せずひらがなで書く
● 園児の得意なことを取り上げる
● ネガティブな内容は書かない

いずれも園児の共感を得る効果を期待できます。ここでは、ポイントごとの詳しい内容をみていきましょう。

1.漢字を使用せずひらがなで書く

園児に向けて書く卒園メッセージは、漢字を使用せずひらがなで書くようにしましょう。

簡単な漢字であれば読めるといった子どももいるでしょうが、漢字は小学校で初めて学ぶ子が多いため、読めないことを前提にしなければなりません。園児自身にメッセージを読んでもらうためにも、漢字の使用は避けることをおすすめします。

2.園児の得意なことを取り上げる

卒園メッセージの内容には、園児の得意なことを取り上げることでより具体的になります。
「しょうがっこうでも、だいすきなやきゅうがんばってね」や「げんきなあいさつがうれしかったよ」といった具体的な内容を取り上げることで、親子の会話のきっかけにもなるでしょう。

また、絵を描くことが得意な保育士の場合は、文章ではなくイラストで伝えても喜ばれるかもしれません。

3.ネガティブな内容は書かない

園児に対して書く卒園メッセージには、子どもが気にしていることや叱られた思い出などのネガティブな内容は書かないようにしましょう。卒園メッセージはあとに残るものであり、大人が考える以上に子どもは大切にしてくれます。

あとで子どもが読み返した際に「嬉しい」と思えるメッセージでなければなりません。もらった側の子どもの気持ちに立って読み返し、違和感を覚えるようなら書き直すことをおすすめします。

保育園における卒園式の挨拶や卒園メッセージで使える4つの例文

卒園式の挨拶や卒園メッセージで使える例文を4つご紹介します。

● 保護者向けの挨拶で使える例文
● 保護者全員に向けた卒園メッセージで使える例文
● 保護者向けの卒園メッセージで使える例文
● 子ども向けの卒園メッセージで使える例文

心を込めた内容をしたためて感謝とお祝いの気持ちを届けるためにも、例文を参考に自分の言葉で伝えてみてください。

1.保護者向けの挨拶で使える例文

保護者の皆さま、本日はご卒園本当におめでとうございます。まずは、これまで保育園を信頼いただき、大切なお子様をお預けいただきましたことに感謝申し上げます。

〇〇組では「遊びの中で良い人間関係の作り方を学んでほしい」という保育目標を掲げてきました。入園当初はどのように友達を作って良いのかがわからず、戸惑う姿が見られました。

しかし、さまざまな行事や日々の保育を通じて友達との関わりを深め、協力し合って遊ぶ姿が多く見られるようになり、自分の気持ちを言葉で表現して折り合いを付けることも学んでくれています。

運動会の玉入れでは「どうやったら勝てるだろう」と子どもたちで作戦を話し合い、みんなで励ましあって頑張ることができました。精いっぱい取り組んだ子どもたちの笑顔が今でも目に焼き付いています。

人への思いやりが深く、何事にも全力で取り組める子どもたちは、小学校でも頑張ってくれると思います。担任として子どもたちと過ごした1年間は、私の成長にもつながりました。本当にありがとうございました。

2.保護者全員に向けた卒園メッセージで使える例文

この度は、ご卒園おめでとうございます。〇〇組の子どもたちと出会ってからの1年は本当にあっという間でした。

入園当初は「いっしょに遊ぼう」や「ごめんなさい」といった自分の気持ちをうまく表現できない子も多くいました。しかし、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、自分の気持ちを表現できるようになり、友だちを思いやる子どもたちの姿から大きな成長を感じました。

また、運動会や発表会などの行事を通して子どもたちと多くの思い出を作れたのも、保護者の皆様のお力添えがあってのことです。

担任をはじめ、子どもたちのことを温かく見守り、ご支援いただきましたことに本当に感謝いたします。1年間、誠にありがとうございました。

3.保護者向けの卒園メッセージで使える例文

〇〇ちゃんのご卒園、おめでとうございます。これまで、大切なお子さまを預けていただき、本当にありがとうございました。

〇〇ちゃんはいつも元気な挨拶でクラスを明るくしてくれる存在でした。また、入園当初はお母さんから離れられなかった〇〇ちゃんが、今では自分からお母さんを見送る姿はとても感慨深いです。

4月からの新しい環境でも、〇〇ちゃんらしく成長されるよう心からお祈りいたします。

4.子ども向けの卒園メッセージで使える例文

〇〇くん、そつえんおめでとう。かけっこがとくいな〇〇くんは、うんどうかいでもだいかつやくだったね。

いつもげんきな〇〇くんからせんせいはたくさんげんきをもらったよ。〇〇くんにかいてもらったおてがみは、せんせいのたからものです。

しょうがくせいになっても、〇〇くんがたのしいまいにちをおくれるように、せんせいはいつもおうえんしているからね。

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保育園の卒園式では挨拶と一緒に感謝の気持ちを届けよう

保育園の卒園式や卒園メッセージでは、お祝いの言葉はもちろんのこと、保育園への協力や支援、信頼して子どもを預けてくれたことへの感謝を伝えることが重要です。

子どもだけでなく保護者にとっても大きな節目となる卒園式では、思いを込めて送り出してあげたいものです。しかし、保育園の卒園式ではさまざまな準備・作業が必要であり、多くの時間を要するのも事実です。

これらの準備・作業の中で効率化を図れる点に「写真の管理」があります。写真は卒園式当日の撮影はもちろんのこと、その後の写真販売にも多くの手間がかかります。そのうえ、卒園児の写真を販売するとなると、タイトなスケジュールのため毎年大変な思いをしている先生方も多いのではないでしょうか。

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