保育園の芋掘り遠足のねらいとは?事前準備と持ち物まで解説!

こんにちは。「ウェルキッズフォト」ライターチームです。

保育園の芋掘り遠足は、子どもたちが自然と触れ合いながら旬の食材について学び、収穫の楽しさや達成感を体験できる貴重なイベントです。

この記事では、保育園の芋掘りのねらいについて解説し、事前準備と持ち物についても詳しく紹介します。ぜひ芋掘り遠足の計画・実施の参考にしてみてください。

芋掘りのねらい

保育園の芋掘り遠足は子どもたちにとっても楽しみなイベントです。保育園で芋掘りを行う主なねらいについて解説します。

旬の食材の芋について知る

子どもたちが芋掘りをきっかけにしてじゃがいも・さつまいもについて知ることで、他の食材にも興味が広がります。

季節によって旬の食材があることやどのように生えているか、どんな栄養があるか、他の食材と比べてどんな特徴があるかなど、自ら見て体験したり調べたりすることで、子どもたちの食育にも役立ちます。

食材の形や大きさ、重さなどの違いに関心をもつ

スーパーマーケットでは同じような形状の芋がまとまって売られていることも多いので、子どもたちは、芋は畑にひとつずつ並んで生えていると思っているかもしれません。

芋ごとに形や大きさ、重さ、色などが異なることや、つるでつながっていることなど、普段は目にしないことを見て、子どもたちに食材への関心を持ってもらうのもねらいのひとつです。

収穫の楽しさや達成感を味わう

芋掘りは収穫した芋を食べるところまで体験できる貴重なイベントです。子どもたちが自分の手で土を掘り起こし、芋を見つけ出す過程はまるで宝物探しですよね。

土の中から現れる大小さまざまな芋を目にすることで、生命の力強さを実感することができます。また、自分たちで収穫した芋をその後の食事に取り入れることで、達成感も育まれます。

土などの自然に触れて五感を育む

土の冷たさや柔らかさ、葉のざらつき、芋の重さや触り心地を手で感じることで、触覚が刺激されます。草花の香りや土の匂いは嗅覚を、風の音や虫の声は聴覚を、色とりどりの葉や芋の鮮やかな色彩は視覚を育みます。

子どもたちは芋掘りの過程で土や虫などの自然に触れ、五感を育みます。

食材や生産者に感謝の気持ちをもつ

子どもたちは収穫の体験を通じて、芋が土の中でどのように育ち、どれだけの手間と労力がかかっているかを知ることができます。

また、自分たちの手で掘り起こした芋が食卓に並ぶまでの過程を体験することで、食材や食材を美味しく育て上げる生産者の方々にも感謝の気持ちを抱くようになります。

芋掘りは、食べ物を大切にする心を養うだけでなく、自然とのつながりや社会全体の仕組みを理解する貴重な機会になります。

子ども同士で協力して取り組む楽しさを学ぶ

芋掘りはまた、子どもたちが協力し合う力を育む絶好の機会でもあります。一人では掘り起こせない大きな芋を、「一緒に掘ろう」と声をかけあい、力を合わせて掘り出すことで、協力の大切さや、共に成し遂げる喜びを体感することができます。

芋掘りを通じて友情や絆が芽生え、子どもたちは助け合うことの意義や、集団で物事に取り組む楽しさを学びます。

芋掘りの実施時期

芋掘りの実施時期については、地域や芋の品種によって時期が異なります。

一般的には、さつまいもの場合は9~11月が収穫時期です。じゃがいもの場合は、春植えであれば5〜7月頃、秋植えであれば11〜12月頃が適期です。

地域の気候や育てる品種に合わせて、種芋を植える時期や収穫する時期を決めましょう。

芋掘りの事前準備 

子どもたちにとって安全で楽しい芋掘りを実施するためには事前準備が大切です。主な事前準備について紹介します。

農家へ依頼・問い合わせを行う

まずは芋掘りが実施できる農家・農園へ問い合わせを行い、芋掘りができる場所を予約しておきましょう。

また、芋掘りの具体的な日程や参加人数が決まった段階で、早めに連絡して、子ども一人ひとりが芋を数株掘れるくらいの量を確保できるか、子どもの力で掘れるかなど、確認しておくと良いでしょう。

当日の流れの計画立てや下見の実施

子どもたちが安全に芋掘り遠足を楽しむことができるように、芋掘り遠足当日の流れを計画したり、下見を行ったり、円滑な遠足ができるように準備します。

遠足の事前準備については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:保育園の遠足の狙いとは?事前準備や成功のポイントをご紹介

子どもたちに芋掘りへの興味を持ってもらう

次に、子どもたちが芋掘りに興味を持ち、芋掘りのイメージができるような活動の計画をします。以下に活動例を紹介します。

芋掘りを題材にした絵本を読み聞かせる

子どもたちに芋掘りを題材にした絵本を読み聞かせることで、芋掘りのイメージを具体化させることができます。芋がどのように育つのか、どのように収穫するのかが描かれている絵本や、仲間と一緒に芋を掘る楽しさが描かれている絵本を選ぶとよいでしょう。

絵本を通じて子どもたちの芋掘りに対する興味を引き付けることができます。

芋掘りの写真や動画を見せる

前年度の芋掘り活動の写真や動画を見せることで、活動の流れや実際の様子を子どもたちに具体的に伝えることができます。

土の中から芋が出てくる驚きや収穫の喜びを視覚的に感じ取ることができるため、芋掘りへの期待感が高まります。

また、動画を通じて芋掘りの手順や道具の使い方を学ぶことができ、当日の準備にも役立ちます。

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芋掘りの制作をする

紙粘土や画用紙を使って芋掘りの制作をするのも良いでしょう。芋の形を作ったり、色を塗ったりすることで、芋の形状や色に親しむことができます。

共同制作としてクラスの全員で巨大な畑の壁画を作成し、つるを模した紐と、紙や粘土で作った芋を貼り付けるような活動も楽しいでしょう。

持ち物と服装の連絡・準備をする

当日に必要な持ち物と服装も事前に準備しておく必要があります。家庭で新しく用意する必要がある場合もあるため、保護者には芋掘りの日程と持ち物について早めに連絡をしておきましょう。

以下に持ち物と服装について紹介します。

持ち物

芋掘りの道具の他にも、虫よけや虫刺され対策をしておきましょう。

子どもたちの持ち物
  • シャベルやスコップ
  • 軍手
  • 収穫用のバケツや厚めのビニール袋
  • 持ち帰り用の袋(厚め、大きめ)
  • 汚れても良い靴(長靴など)
  • 汚れ物入れ用のビニール袋
  • タオル
  • 着替え
  • 水筒
先生の持ち物

先生は上記の子どもたちの持ち物に加えて、以下のものを持っていきましょう。熱中症対策グッズの他にも、活動記録用のカメラを持っていくことをおすすめします。

  • 応急処置セット
  • 虫除けスプレー
  • ウェットティッシュ
  • 塩分タブレット
  • スマートフォンやカメラ(撮影用)

服装

芋掘りの活動では、子どもたちが動きやすく、かつ安全に過ごせるような衣服を選びましょう。特に、さつまいもの切り口から出る白い液(「ヤラピン」という栄養成分)が服につくと落ちにくいシミになるため、汚れても良い服装がおすすめです。

また、虫刺されや日焼けを避けるためにも長袖の服や帽子を着用しましょう。

  • 汚れても良い半袖または長袖(季節に合わせて)
  • 汚れても良い長ズボン
  • 帽子

芋掘り遠足における注意点

芋掘りの際には、子どもたちが安全で楽しい時間を過ごせるよう、以下の点に特に気をつけましょう。

子どもたちの体調を事前に確認する

芋掘りの前には、子どもたちの体調を確認しておくことが重要です。

特にバスなどで移動すう場合は乗り物酔いで体調を崩す子もいるので、体調不良の兆候がないかチェックし、万全の状態で参加できるよう努めましょう。

十分な水分補給を心掛ける

気温が高い日には、こまめに水分補給を取るように心掛けてください。

特に子どもたちは芋掘りに夢中になって水分補給を忘れがちになるため、定期的に声がけをして水やお茶を飲むように促しましょう。

熱中症対策をしっかり行う

特に暑い日には熱中症対策を徹底しましょう。日陰を確保し、定期的に休憩を取ることが大切です。子どもたちには帽子をかぶらせ、衣服の選び方にも注意を払いましょう。

さらに、活動前後には必ず水分補給を促し、万一のために応急処置の準備も欠かさないようにしましょう。

虫除けをしっかり行う

芋掘りの活動では、子どもたちは土や植物に触れることが多くなるので、虫刺されによるアレルギー反応やかゆみを避けるためにも、しっかりと虫除け対策をしておきましょう。

特に蚊やダニなどの虫の多い場所では、虫刺され防止のために露出を減らしましょう。また、子どもにも使える虫除けスプレーなどの使用を検討しても良いでしょう。

先生が配慮しておきたいこと

子どもたちが安全に楽しく芋掘りができるように、以下の点に配慮すると良いでしょう。

怪我の防止対策を行う

土を掘る際にはシャベルやスコップなどの道具を使用するため、道具の取り扱いに十分注意することが重要です。子どもたちが適切に道具を使えるように予め簡単な説明を行い、怪我を防ぐためのルールを徹底させましょう。

特に、他の子どもたちとの距離を保つことや、道具を乱暴に扱わないように指導をしましょう。また、活動の最中は子どもたちが道具を持ったまま遊んだり、喧嘩したりしないように、子どもたちの様子に目を配りましょう。

子どもたち全員が芋を持って帰れるようにする

芋掘りは子どもたちにとって自然と触れ合う機会ですが、中には土や虫が苦手な子や、

初めての体験に気後れする子、自然に興味がない子もいます。

その場合は、先生が土の中から芋を掘っているところを見てもらったり、先生と子どもで一緒につるを引っ張ったり、掘った芋を子どもに運んでもらうなど、どこかの工程で参加してもらうことで、子どもたち全員が芋を持って帰れるようにしましょう。

活動について保護者と共有する

芋掘りの日程や注意事項については、事前に保護者に十分に伝えましょう。子どもたちの健康状態やアレルギーの有無についても確認し、必要な配慮を行います。

また、活動後には保護者に子どもたちの様子を報告しましょう。家庭でも話題にしてもらうことで、子どもたちの経験がより豊かなものになります。

特に、写真や動画で芋掘りの様子を保護者と共有するのがおすすめです。子どもたちが一生懸命に活動している様子や楽しそうな表情が、より保護者に伝わります。親子で一緒に写真や動画を見ることで、親子コミュニケーションがさらに深まるでしょう。

まとめ

芋掘り遠足は、子どもたちにとって貴重な自然体験になります。道具の使い方や安全な距離の保ち方をしっかり指導し、活動中の見守りを徹底して安全面に気をつけましょう。

土や虫が苦手な子どもたちに対しては、先生が積極的にサポートし、無理なく楽しめるよう工夫することで、子どもたち全員が楽しめるイベントになります。

ぜひ、子どもたちにとって楽しく、安全な芋掘り遠足に取り組んでください。

また、芋掘り遠足の活動後には、写真や動画を通じて保護者に子どもたちの様子を伝え、家庭でも話題にしてもらうことをおすすめします。

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