
こんにちは、田村ますみです。
6月になりましたね。梅雨入りして、じめじめした日が続いていますが、いかがお過ごしですか?この時期って、子どもたちの体調が崩れやすいんですよね。
先日、ある保育士さんからこんな相談がありました。
「梅雨に入ってから、熱や咳の子が増えて…お迎え時に『今日、ちょっと熱が…』って伝えると、保護者がすごく落ち込んじゃって。どう伝えたらいいか悩むんです」
これ、わかりますよね。
体調不良を伝えるって、実はすごく難しいんですよね。伝え方次第で、保護者を安心させることもできるし、不安にさせてしまうこともある。今日は、梅雨時期の体調不良について、保護者への上手な伝え方をお伝えしますね。
目次
なぜ梅雨時期は体調を崩しやすいのか?
まず、梅雨時期に子どもの体調が崩れやすい理由を知っておくと、保護者への説明もしやすくなります。
気温差が激しい→体温調節がうまくいかない
湿度が高い→体力を消耗しやすい
外遊びが減る→生活リズムが崩れやすい
感染症が流行→ヘルパンギーナ、手足口病など 保護者にこういう理由を伝えてあげると、「あぁ、この時期はそういうものなんだ」って理解してもらえます。

体調不良を伝える時の「3つのNG」
まず、やってしまいがちなNG対応を見てみましょう。
❌NG1:申し訳なさそうに伝える
「すみません…今日、ちょっと熱が出てしまって…」
→保護者の心の声:「え、園で何かあったの?うちの子、迷惑かけたのかな?」
❌NG2:問題があったかのように伝える
「今日、お昼ごはん食べなくて、午後から元気がなくて…」
→保護者の心の声:「うちの子だけ?何か悪いことしたの?」
❌NG3:家庭を責めるような言い方
「最近、夜遅くまで起きてませんか?」
→保護者の心の声:「責められてる…私の育て方が悪いって言いたいの?」
こういう伝え方、無意識にやっちゃってること、ありませんか?
保護者が落ち着いて受け止められる「伝え方の3ステップ」
じゃあ、どう伝えたらいいのか?3つのステップをお伝えしますね。
ステップ1:「現在の状態」を先に伝える
まず、今どういう状態なのかを具体的に伝えます。
⭕こう伝える 「○○ちゃん、今日熱が出たのでご連絡しました。今は37.5度で、お部屋で静かに横になっています。水分も取れていますよ」
「今どうなっているか」を先に伝えることで、保護者はまず現状を把握できます。医療的な判断は避けて、事実を伝えることが大事です。
ステップ2:具体的な様子を時系列で伝える
⭕こう伝える 「午前中は普通に遊んでいたんですけど、お昼ご飯の時にちょっと食欲がなくて。午後になって『先生、なんか疲れた』って言ってきたので熱を測ったら37.5度ありました。それから静かに過ごして、水分も取れています」
時系列で具体的に伝えることで、保護者は状況がイメージしやすくなります。
ステップ3:「一緒に見守りましょう」の姿勢を示す
⭕こう伝える 「この時期、気温差で体調崩しやすいお子さんが多いんです。今日はゆっくり休ませてあげてください。明日の様子を見て、また教えてくださいね。園でも引き続き気をつけて見ていきますから」
「一緒に見守る」姿勢が、保護者を孤独にさせません。
具体的な場面別対応例
実際の場面で使える対応例をご紹介しますね。
場面1:お迎え時に発熱を伝える
❌NG例 「すみません、今日熱が出てしまって…」
⭕OK例 「○○くん、今日午後から熱が出たのでお伝えしますね。今は37.3度で、お部屋で静かに過ごしています。水分もちゃんと取れていますし、さっきまで絵本読んでいましたよ。午前中は元気だったんですけど、お昼ご飯の後から『ちょっと疲れた』って言ってて。この時期、気温差で体調崩しやすいお子さんが多いんですよね。今日はゆっくり休ませてあげてください」
場面2:電話でお迎え要請する時
⭕OK例 「○○ちゃんのことでご連絡しました。今、熱が38度あって、少しぐったりしています。水分は取れていますし、意識もはっきりしているんですが、念のためお迎えをお願いできますか?お仕事中に申し訳ないんですが、○○ちゃんも『ママに会いたい』って言っていまして…それまで、しっかり見守っていますので、気をつけてお越しください」
事実を正確に伝え、判断は保護者に委ねることが大事です。
「またお休み…」と落ち込む保護者への声かけ
梅雨時期、何度もお休みが続くと、保護者も落ち込んじゃうんですよね。
「また休み…仕事に迷惑かけてる」 「うちの子、弱いのかな…」 「ちゃんと育てられてないのかな…」そんな保護者に、こう声をかけてあげてください。
⭕こう声をかける 「何度もお休みが続いて、大変ですよね。でも、この時期、本当に体調崩すお子さんが多いんです。○○ちゃんも、しっかり休んで、また元気に来てくれたらそれでいいんですよ。お仕事も大変だと思いますが、○○ちゃんのために休みを取ってくださること、本当に素敵なことだと思います。焦らなくていいですからね。元気になったら、また一緒に遊びましょう」
保護者を責めない、労う、一緒に見守る。これが大事です。

最後に:体調不良の伝え方が、信頼関係を作る
体調不良を伝えるって、実は信頼関係を深めるチャンスなんです。伝え方次第で、保護者は「この先生、信頼できる」「ちゃんと見てくれている」って思ってくれます。
大事なのは、「事実を正確に伝える」「判断は保護者に委ねる」「一緒に見守る姿勢」「労いの気持ち」。
この4つを意識するだけで、保護者への伝え方は変わります。梅雨のじめじめした季節ですが、保護者との信頼関係は、もっと深めていけるといいですね!
「体調不良の伝え方を学びたい」と思ったら
私の研修では、保護者への伝え方について具体的に学べます。
□ 体調不良をどう伝えたらいいかわからない
□ 保護者を不安にさせない伝え方を知りたい
□ 電話対応に自信がない
一つでも当てはまったら、お気軽にご相談ください。次回は7月、「夏休み前の保護者面談──信頼関係を深める対話のコツ」をお届けします。
梅雨を乗り越えて、一緒に頑張りましょう!
お楽しみに♪
プロフィール:田村ますみ(たむらますみ)

保育園の育成トレーナー・研修講師として、保育士のスキルアップやチーム力向上を支援。園長経験を活かし、現場で役立つ実践的な研修を行う。自身の子育てや、不登校の子を支えた経験を通じ、保護者対応や子どもの心に寄り添う関わり方を伝えることが得意。一般社団法人「チェリッシュ」代表として、子育て支援にも尽力。
コーチングや心理学の専門資格を持ち、保育士が自信をもって子どもと向き合える環境づくりをサポートしている。

