保育園の節分・豆まきとは?由来やねらい、進め方、人気のおやつ・メニューを紹介

保育園の節分・豆まきとは?由来やねらい、進め方、人気のおやつ・メニューを紹介

こんにちは。「ウェルキッズフォト」ライターチームです。

節分は、日本の伝統的な行事の一つで、新しい季節の訪れを祝う大切なイベントです。保育園でもその風習を取り入れることで、子どもたちは日本文化の豊かさに触れることができます。

本記事では、保育園の節分会(豆まき会)の概要やそのねらい、準備方法、そして子どもたちに喜ばれるおやつやメニューについて詳しくご紹介します。楽しい節分会を開催するためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

節分とは

節分とは、季節の分かれ目を意味し、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指します。特に、立春の前日の節分が最も重要とされ、一般に「節分」というとこの日のことを指します。

以下では節分の概要について簡単に解説します。

節分はいつ?

現在では太陽の角度が315度になる日を「立春」としており、それが2月3~4日ごろになります。

そのため、立春の前日である「節分」は、2月2~3日ごろになります。

節分の風習

節分の日には、邪気を払うために豆まきを行う風習があります。

室町時代ごろから始まったと言われる豆まきは、「鬼は外、福は内」という掛け声とともに炒った豆を家の外に投げ、悪鬼を追い払う儀式です。豆は「魔目(まめ)」を追い払うという意味があり、厄を払う力があるとされています。

また、その豆を食べることで邪気を払い、一年の無病息災を願います。食べる豆の数は、地域によって「年齢+1の数(数え年)」や「年齢の数」とされています。

他にも地域によって様々な節分の風習があります。

豆以外をまく

北海道や東北、信越地方などの寒い地域では大豆ではなく、落花生をまくのが主流です。雪の中にまいても拾いやすいことや、殻がついているので衛生的に食べられるなどの理由からだと考えられています。

鹿児島県や宮崎県でも落花生が主流です。他にも、愛知県や静岡県の一部地域では、お菓子をまく風習があります。

恵方巻

地域によっては豆以外の食べ物を食べる風習もあります。関西の一部地域で定着していた恵方巻を食べる風習は、その年の恵方を向いて無言で巻き寿司を食べることで、福を招き入れると言われています。コンビニエンスストアの節分キャンペーンによって広まり、全国に知られるようになりました。

ひいらぎいわし

関西地域にはイワシの頭を柊の枝に刺し、玄関や家の周りに掛ける習慣もあります。これは、イワシの強い匂いが鬼を遠ざけ、尖った葉を持つ柊が鬼除けになると信じられているためです。イワシの匂いが鬼や悪霊を遠ざけ、柊の棘が家への侵入を防ぐとされています。

「鬼は内」

鬼にまつわる逸話がある地域や、「鬼」とつく地名や姓がある地域では、「鬼は内」の掛け声をするところもあります。このような地域では、鬼を追い払うのではなく、共に新しい一年の幸運を祈る行事として行われます。

保育園で節分会(豆まき会)を行うねらい

節分は日本の伝統行事で、一般的に保育園では2月のイベントとして節分会を開催します。ここでは保育園で節分会を行うねらいについて3つ紹介します。

日本の伝統行事を知ってもらう

節分会には、子どもたちに日本の伝統行事を知ってもらうというねらいがあります。節分の意義や由来、地域によって異なる風習のことを伝えることで、子どもたちが日本の歴史や風習に興味を持ち、自分たちの文化に誇りを感じるきっかけになります。

季節の行事に関心をもってもらう

子どもたちに季節の行事について関心をもってもらうこともねらいの一つです。季節の移り変わりやそれに伴う行事に触れることで、自然のサイクルや伝統文化に対する理解が深まります。

例えば、節分の行事を通じて冬から春への移り変わりを感じ取り、新しい季節の到来を楽しみにする気持ちを育みます。

先生やお友達と一緒に楽しむ

節分を先生やお友達と一緒に楽しむのもねらいのひとつです。共同作業や遊びを通じて、子どもたちが協力し合い、コミュニケーションを深める機会となります。

子どもたちは鬼のお面を自分たちで作ったり、豆まきを楽しんだりすることで、絆を深めることができます。

節分会(豆まき会)当日までの準備

節分会(豆まき会)当日までの準備

節分会は子どもたちにとっても、楽しみながら学ぶ大切な時間となります。安全で楽しい節分会を実施するために、事前準備は大切です。以下では節分会当日まで準備することについて紹介します。

子どもたちに節分を説明する

まず、子どもたちに「節分」とは何かを説明しましょう。

節分は日本の伝統的な行事で、季節の変わり目に邪気を払うための儀式です。「鬼は外、福は内」という掛け声で豆をまきます。

子どもたちには、こうした節分の意味や由来を絵本や人形劇を通じて分かりやすく伝えましょう。

また、節分にまつわる制作を行うこともおすすめです。節分会当日に使う豆入れや、恵方巻、柊いわしの飾り、鬼のお面なども人気です。

当日使うアイテムを準備する

節分会当日に必要なアイテムをリストアップし、事前に用意しておくことが重要です。

以下のようなアイテムを準備しましょう。

  • 鬼の服装、金棒
    当日、先生が鬼役に扮装する場合は、鬼の服装や金棒を用意しておきましょう。金棒は牛乳パックやペットボトルなどを土台にすることで簡単につくることができます。
  • 鬼のお面
    子どもたちが作ったお面や、先生が被るためのお面を用意します。

  • 当日なげるための豆を用意します。安全を考慮して、小袋に入ったお菓子や、豆の代わりに紙などで作った豆、カラーボールなどを用意するのも良いでしょう。
  • 豆入れ
    子どもたちが豆を入れて持ち運ぶためのカラフルな袋や箱を準備しましょう。
  • 恵方巻、柊いわしの飾りなど
    節分会のための飾りとして、恵方巻や柊いわしなどを子どもたちと一緒に作ることもおすすめです。

また、節分会の準備中の様子は、ぜひ写真や動画に残しましょう。準備段階の様子を撮影することで、イベントの思い出をより鮮明に残すことができます。また、後で写真を見返した時に、子どもたちにとっては楽しい体験の振りかえりにもなります。

子どもたちがお面を作っている姿、豆入れをデコレーションしている様子、恵方巻や柊いわしの飾りを作成している瞬間など、子どもたちの真剣な表情や楽しそうな笑顔をたくさん撮りましょう。

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当日の流れ

節分会での当日の流れについて紹介します。

節分にちなんだ遊びをする

節分にちなんだ遊びは、子どもたちにとって楽しく学びのある時間となります。豆まきの前や豆まきの後のお楽しみとして取り入れてみてください。

クイズ、なぞなぞ

節分の歴史や伝統に関するクイズ、なぞなぞを出題しましょう。子どもたちの節分に関する知識を深めるとともに、楽しみながら学べる時間になります。

絵本、パネルシアター

節分に関連した絵本やパネルシアターを通して、子どもたちに節分の歴史や文化を分かりやすく伝えることができます。

絵本は、節分の由来や豆まきの意味を楽しく学べるものを選びましょう。

パネルシアターは、鬼が登場する場面を演出し、子どもたちの興味を引きつけることができます。ストーリーを通じて、節分の文化を体験し、理解を深めることができます。

遊び

子どもたちが節分を楽しめるように、節分にまつわるアイテムを使った遊びもしましょう。

例えば、子どもたちが豆を投げて的に当てる豆当てゲームや、箱向かって豆を投げ入れる豆入れゲームなども盛り上げります。

鬼ごっこは鬼役を交代しながら、楽しむことができます。鬼役は手作りの鬼のお面をつける、逃げる役はいわしのお面をつける、などのアレンジも楽しいでしょう。

豆まきをする

鬼役の先生は鬼の衣装に着替えて準備をします。その間、子どもたちも鬼のお面をつけたり、豆入れを持ったり、準備をしましょう。
子どもたちが鬼の登場を待つ間は、節分の絵本の読み聞かせをしたり、歌をうたったり、子どもたちの気分を盛り上げることもおすすめです。

そして、先生や子どもたちの「今から豆まきをします」の合図で鬼役の先生が登場し、子どもたちは元気よく「鬼は外! 福は内!」と声をかけながら、鬼に向かって豆を投げます。

鬼の登場バリエーションのひとつとして、レクリエーションの途中で鬼がサプライズ登場して子どもたちを驚かせるパターンもあります。

おやつや給食を食べる

節分の楽しみの一つに、おやつや給食を食べる時間があります。豆まきの後には、みんなで美味しいものを食べて楽しみましょう。

節分の時期にぴったりなおやつやメニューを用意することで、子どもたちも大喜びです。手作りでも、市販品でも、節分のテーマに合わせて飾り付けをするだけで特別な日を味わうことができます。

豆まきでの注意点

豆まきを行う際には、いくつかの注意点があります。以下では特に気を付けるポイントについて紹介します。

豆の誤嚥・窒息、アレルギーなどに注意する

まず、豆の誤嚥や窒息、アレルギーに対する対策が必要です。特に年齢が小さい子どもは、豆をうっかり口に入れることがないように、個包装のお菓子や他のお菓子を使いましょう。

または、豆の代わりに食べ物以外のものを使うことも検討しましょう。カラーボールや新聞紙を丸めたものなどで代用することもおすすめです。

鬼が怖い子どもへの配慮をする

特に小さい子どもは鬼が怖くてトラウマになってしまう場合もあるため、鬼が怖い子どもへの配慮も忘れずに行うことが大切です。以下のような工夫をすると良いでしょう。

まず、鬼の仮装をやさしい姿にアレンジすることで、怖さを軽減できます。たとえば、派手な色使いを避けて、かわいい鬼のお面を作るなど、子どもたちが怖がらないように配慮しましょう。

また、豆まきをする前に「鬼は悪いものを追い払うためのものだから、怖くないよ」と説明してあげると、子どもたちも安心して参加できるようになります。地域によっては「鬼は福をもたらしてくれる良い存在」と説明することもあるでしょう。

このようにして、楽しく安全に節分を過ごせるよう工夫を凝らしましょう。

節分におすすめのおやつ、メニュー

節分におすすめのおやつや給食メニューを紹介します。これらのメニューは、節分の行事をより楽しく、美味しくするためのものです。子どもたちのアレルギーや誤嚥に注意しながら用意しましょう。

おやつ

節分に人気のおやつをいくつか紹介します。

  • おにぎり(恵方巻)
    恵方巻はその年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる巻き寿司で、子どもたちが楽しめる具材入れたおにぎりも人気です。
  • 豆菓子
    豆の代わりに投げた後、お菓子として食べられる豆菓子も定番です。
  • たまごボーロ
    口の中ですぐとけるたまごボーロは小さい子どもにも人気です。豆の形にも似ているので節分にピッタリです。
  • 甘納豆
    甘くてやわらかい甘納豆は、子どもたちも楽しく豆を食べられる人気のおやつです。
  • おからクッキー
    大豆を原料としたおからを使ったおからクッキーも人気です。チョコペンなどで鬼の顔を描くなど、デコレーションするとさらに楽しく味わえます。
  • ホットケーキ
    普段のおやつとしても人気のホットケーキは、デコレーションすることで節分の特別感が味わえます。
  • きなこプリン
    大豆を原料としたきなこを使ったプリンも子どもたちが美味しく食べられるおやつです。きなこは豆からできていることを知ることで、子どもたちは食べ物を通して節分とのつながりを感じることができます。

豆をつかったメニュー

まず、豆を使ったメニューとして次のような料理が挙げられます。

  • 豆の炊き込みごはん
    ふっくらと炊き上がったご飯に豆の風味が加わり、栄養価も高いおすすめのメニューです。
  • チリコンカン
    スパイシーで体が温まる料理で、寒い時期にぴったりです。子どもたち向けには辛くないチリコンカンにしましょう。
  • 納豆ごはん
    納豆は大豆から作られているので、節分にもぴったりのメニューです。納豆を鬼の髪の毛に見立て、白ごはんに豆や飾りをのせて鬼の顔をつくるなど、見た目も楽しくアレンジしやすいメニューです。
  • 大豆の味噌汁
    柔らかく煮た豆を具にした温かい味噌汁もおすすめです。他の節分メニューと合わせることで、より節分行事の雰囲気を味わえます。

鬼の顔を作りやすいメニュー

次に、鬼の顔を作りやすいメニューも人気です。

  • カレーライス
    ライスを鬼の顔、カレーを髪の毛に見立てます。ピーマンやニンジンを鬼のツノの型に切って飾ると、かわいい鬼のカレーライスのできあがりです。
  • オムライス
    ケチャップで鬼の顔を描いたり、野菜を使って顔のパーツを飾ったりすることで、節分らしいデコレーションができます。
  • ガパオライス
    ひき肉や野菜の具を鬼の髪の毛にし、ライスに小さく切った海苔や野菜などをのせて鬼の顔をつくることができます。

まとめ

保育園の節分会(豆まき会)は、子どもたちに日本の伝統文化を体験させる絶好の機会です。豆まきや鬼退治の活動を通じて、季節の変わり目を感じるとともに、勇気を出すことや皆で力を合わせる大切さも学ばせることができます。

また、節分にちなんだ楽しいおやつやメニューを提供することで、子どもたちの興味を引き、思い出に残る行事にすることができます。

そして、子どもたちの楽しい節分の様子を写真や動画で記録しましょう。勇気を出して鬼に向かって豆を投げる姿も、鬼を怖がって先生の後ろに隠れている姿も、節分らしいおやつを食べている姿も、可愛らしい思い出になります。

こうした瞬間を残すことで、子どもたちは将来、節分の思い出を振り返ることができます。また、保護者にとっても子どもたちの成長を感じる貴重な記録となることでしょう。

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