未来を見つめた幼児の言語教育について【第5回】WithBook English online を活用した探究活動について

「とうきょうすくわく補助金」の可能性

東京都が進めている「とうきょうすくわくプログラム」は、乳幼児の「すくすく」育つ力と「わくわく」する探究心を応援するための取り組みです。今年度は2700園以上の園でプログラム導入が進むとみられており※1、子どもたちの「主体性を伸ばしながら学びを深める保育」が一気に進む年になることが予想されます。この制度を通じて東京都の保育に起きる変化や、保護者や地域社会への影響に注目していくとともに、日本全体への広がりにも期待したいところです。

※1引用:一般社団法人日本保育連盟ニュース(田中愛子・都子供政策連携室長のコメントより)

保育園選びの新しい基準に?!

探究活動が進むことで、今後、保護者にとって保育園選びのポイントが増えていくのではないかと言われています。すでに体操や英語、リトミックやアードなど、保育園内でも様々な活動が取り入れられておりますが、「探究活動」が、子どもの好奇心を育む学びの場として重要視される未来が見えてきます。また、その活動は、従来の幼児向けから、さらに乳児にまで広がり始めており、ご家庭からの期待値が上がっていくことが予想されます。子どもたちのためであることは大前提として、「選ばれる保育園」になるために、このような活動をまずは少しでも取り入れ、その活動を発信していくことが大切です。

すくわくプログラム実施に向けた具体的なポイント(東京都内の園対象)

東京都内の園には、すでに自治体から案内が届いていると思いますが、すくわく補助金を活用するには、条件があることをご存知ですか?まだ取り掛かれていないという皆さんのために、今回は、ここで補助金活用の権利獲得~テーマ設定までについてをご紹介します。

【補助金活用の権利獲得までのステップ~活動テーマの設定まで~】

【ステップ1】補助金申請の条件をクリアする(5月30日(金)まで)
令和7年度とうきょう すくわくプログラム推進事業 補助事業等説明動画を視聴し、アンケートに回答することが、令和7年度の補助金申請には欠かせません。まずはこのステップをしっかり進めましょう。昨年度実施した園も必須です、ご注意ください。

【ステップ2】活動内容のアイデアを練る
子どもたちの興味関心から「探究テーマ」を設定します。たとえば、科学、音楽、伝統工芸、日本文化、ダンス、英語、国際交流、自然現象など、活動のイメージから考えてもよいかもしれません。
活動内容が決まったら、必要な環境を設定します。園内で全てを実施するか、専門家の力を借りるかを決めていきます。専門家の提案の中から、園に合ったものを選ぶという方法もあります。探究活動が初めての園では、まずは外部委託を活用して、知識を積み重ねていくのも良い方法です。

この後、自治体への申請書の提出や実際の活動、報告書作成などへ続きますが、まずは権利を獲得し、夏ころまでにどんなことを実施してみたいかを園で話し合ってみることお勧めします。

未来を生きる子どもたちへ届けたい取り組み

「とうきょうすくわく補助金」は、子どもたちが主体性を持って学べる場を広げるだけでなく、保護者や保育士にとっても新たな価値を生み出す取り組みです。園それぞれに合った活動を工夫しながら、地域全体の保育環境をさらに良くしていくチャンスとなります。

東京都以外の地域の園へのメッセージ

東京都以外の園でも、この「すくわくプログラム」の具体的な活動事例などを公式サイトにて確認することができます。補助金の対象ではございませんが、興味のある活動がありましたら園で取り入れてみてはいかがでしょうか?地域に先駆けた活動や教育を実施することで、「探究活動実施園」として、保護者の方の目に留まるアドバンテージを得られるかもしれません。 子どもたちの未来を育む「すくわく」の精神は、どの地域にも広げていけるものです。一歩ずつできるところからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

【異文化探究プログラム「世界のたべもの」の活動一例】


【WithBook English online 異文化探究プログラムのご紹介】

プロフィール:㈱アイ・エス・シー まなび事業部

「らしさとらしさ、あふれる社会へ」をビジョンに掲げ、保育・療育・教育事業を展開する㈱アイ・エス・シー。ママ社員で構成する「まなび事業部」で「自己探究」を軸に開発したオンライン英語「WithBook English online」は、園での外国人講師とのインタラクティブな英語あそびを通じて、”ことば ”がもつイメージ・意味を深めるプロセスを楽しみ、英語が好きになることで自然と英語で表現できることを目指しています。

▷WithBook English online  https://withbook-english.com/

この記事を共有する