WEL-KIDS 導入事例インタビュー「株式会社グランドクロス」前編

今回は、保育園の運営から、保育業界誌MiRAKUUやポータルサイトの運営、絵本読み聞かせ「絵本男子」も手がける㈱グランドクロスの長谷川様、井上様に、企業および園の理念や保育指針の変更を行ったお話から、ICTシステムでの業務改善、監査についてなど、幅広くお話を伺いました。

今回は、企業および園についてと導入の経緯などをお聞きした前編をお届けします。

園について

―― はじめに、企業の理念や園の運営方針についてお聞かせいただけますでしょうか。

長谷川 様(以下敬称略):企業の理念としては、ホームページに載せている代表からのメッセージの通り「子ども達の未来の為に、今私達が出来る最大限の貢献を」ということで、これからの日本や世界を考えたときに、子ども達が非常に大切になってくると思うんです。これからの子ども達が、将来に向けて立派に育っていってもらいたいと考えています。

次に、保育園をどう運営しているかというお話ですが、まず私達は、エリアとしては東急沿線、目黒線沿線に、認可と認定と合わせて6園「保育ルーム Clover」を運営しています。

保育の中身についてお話しをさせていただくと、保育指針が数年前に変わって、昭和の時代からある一斉的な保育スタイル、躾というか教育指導という部分の保育から転換し、「見守る保育」を基本に保育環境を設定しています。

子ども達の発想力や独創性、主体性を高めることが目的となっており、レッジョ・エミリアのアプローチを使った保育を導入し、見守っていくというスタイルです。現在は、子ども達に指導していくという保育から、子ども達が自由に発想し、豊かな想像力が備わるような様々な気づきを与える保育をおこなっています。

「見守る保育」への転換

―― 転換のタイミングというのは具体的にはいつごろでしたか?

長谷川:段階的に移行していて、昨年ぐらいから実際に運用できるようになりました。保育環境としても、私達保育者や大人が与えるのではなくて、子ども達に自分の好きなように選んでもらって、タイミングもある程度選べるような環境設定を進めており、各園とも子ども達が「選べる」環境が整ってきています。

―― なるほど。保育指針や環境が変わって、子ども達が自発的になったなどの変化はありますか?

長谷川:あります。やはり今まで、大人の目線、保育士の目線で「この子はこうだろう」という想いの中で対応していたのが、実は違ったんだなという気づきも、保育者の中で出てきているようです。子どもの適性がより見えるようになったことは、保育環境を整えることができた結果なのではと思っています。

―― 保護者からは新しい取組みに賛成の声が多かったのでしょうか?

長谷川:反対の声はありませんでした。“レッジョ・エミリア”をはじめて聞いた方もおそらく多かったと思いますが、みなさん話を聞いた後にご自身で調べていただいたようで、私達よりも詳しい保護者がいらっしゃったりもしました。「まだその部分は取り入れていないのに…」という部分について先に質問がきてしまうことも当初はあったほどです。

―― ありがとうございます。大きく保育の内容が変わることに対して、保育士さんの反応はいかがでしたか?

長谷川:そうですね。先生達も意識が変わってきました。自分達がそもそもやりたいと思っていた方針や環境がここにあると思ってもらえているのではと考えています。我々の園でお預かりしているのは0歳から2歳までなので、できないことも明らかにあります。しかし、集団生活をある程度理解してもらい、非認知的能力を少しでも高めていこうとしています。

研修について

―― 保育方針の転換のために他園へ研修や視察をおこなったり、講習会に参加されたりしているのでしょうか?

長谷川:そうですね。エリアマネージャーは見守る保育やレッジョ・エミリアの保育環境を整えている園へ研修に行きました。そしてエリアマネージャーが学んできた内容を各園に伝えるために、対面で実技を交えながらの研修と、コロナ禍でもあるのでオンラインで考え方について今一度全部学びなおす機会をつくっており、継続して取り組んでいます。

―― そうなんですね。研修は、保育士さんにとって学びの機会になりすばらしいですね。

長谷川:行政が主体になっておこなっているキャリアアップのための保育士向け研修というのがあり、それについては必ず研修に行きますが、それ以外にも、雑誌MiRAKUUや代表の繋がりから他園へ視察に行くなど、学ぶ機会をつくっています。

主なお仕事について

―― ありがとうございます。次に、今回インタビューに参加いただいている長谷川さん、井上さんの普段の主なお仕事の内容についてお聞かせください。

長谷川:私は行政との対応がメインです。関わるのは品川区と川崎市と横浜市港北区と3つの行政区です。全園同じように運営していても、自治体によってそれぞれ若干ルールが違いますし、毎月運営に関するやりとりがあります。

他には、園児の入園・退園の手続きなどの保護者への対応もあります。また人事や採用などの職員に関することなど、対外的な部分の仕事を主に担当しています。保育に関するところでは、エリアマネージャーと定期的にミーティングを実施しており、園長とも関わっています。

―― ありがとうございます。井上さんは経理を担当とお聞きしておりますがいかがでしょうか。

井上:主な仕事としては、経理です。職員の給与計算や、保育料の計算など、お金に関わること全般を主に担当しています。

保育料に関する部分では、直接保護者さんとお話しする機会もありますし、園から保護者さんに保育料を伝えてもらうところなどで、園とも関わりをもっています。あとは総務的な作業もおこなっています。

―― 幅広くお仕事されているんですね。

井上:はい。お金のことで、保護者さんから本部に直接電話が掛かってくることもあり、その場合は疑問に関して直接お答えしています。園の先生達から書類を渡しておいていただいて、後ほど本部からお電話することもあります。

ICTシステムの利用状況について

―― WEL-KIDSはどういった場面でお使いいただいているのでしょうか?

井上:はい、給与計算で主に使っています。各園の勤務表を、私の方で月に1回印刷し、そこから給与を計算していく、という作業をおこなっています。この給与計算が一番WEL-KIDSをしっかり見る機会になっています。

―― なるほど。系列の全園分の勤務データを見て給与計算するということですね。

井上:そうです。給与計算の他には、園児さんが月にどのくらい来ているかの確認や、園の先生が今日はいるのかな?電話したいけど今日は勤務日かな?といった場合もWEL-KIDSを見ています。

―― ありがとうございます。長谷川さんはWEL-KIDSを見ることは?

長谷川:職員の勤怠など見ています。また、登園降園時刻や在園時間が出てくるので、保護者に保育料などの説明する際にも使っています。時刻がきちんと記録されているので、本部でもそうですし、現場の保育園の方でも同じように使っています。

監査の資料について

―― 行政に関連したところでは、監査の資料がありますが、資料は各園で準備しているのでしょうか?

長谷川:本部で準備しています。監査の経理的な部分と運営管理も、WEL-KIDSが無かったら、データ提供ができないくらいです。職員の勤怠管理と園児の登降園管理を年間分、必ず記録を出さなければなりません。データは当然画面上でお伝えすることもできますが、今は紙媒体が求められるので、事前に提出しています。また監査当日にも持参し、きちんと管理していることを見せています。

―― それを本部主導でおこなっているんですね。そこでWEL-KIDSを使っていただいている。

井上:勤務表は1カ月でだいたいクリアファイルが少し膨らむくらいの紙の束になります。これを毎月毎月ファイルにまとめており、監査に関係する園の分だけを取り出して持っていくのも大変なので、「全園分持っていく」ことにしています。
WEL-KIDSを使っているからこそ、必要な情報を凝縮した資料をつくることができて、この分量でも少ない作業量で済んでいます。
本当に便利に活用させていただいています。

―― データがわかりやすく一元管理しやすくなっているんですね。ちょうど前回お問い合わせいただいた機能についても、最近できるようになりました。また使ってみていただければと思います。

長谷川:相談すると、応えてくれる。ある意味で利用者仕様になっていくんですね。

―― WEL-KIDSは、現場でより使えるサービスに成長していきたいと考えています。ですからどんどんご要望をあげていただいて、レベルアップにご協力いただきたいと考えています。

システム導入の経緯について

―― 続いて、ご契約までの経緯についてお聞かせください。

井上:社長から話を聞いています。当時、私が入社する1年くらい前は、元住吉園と武蔵小杉園の2園を運営していました。当時はアナログのタイムカードで、社長自ら勤怠を管理していました。職員数も多くなく対応できていたようです。その後、園が一気に増えました。西小山園が1園2園と増えて、綱島園もほぼ同時くらい、そのあとにコスギタワー園ができて、今の計6園になりました。そうなるともう一人では管理はできず、タイムカードではやっていられないという状態になっていたところ、ちょうど保育雑誌MiRAKUUの取材でWEL-KIDSとの接点がありました。機能などの情報を得て「もうこれは」ということになったのがスタートだと聞いています。

―― なるほど、運営する園が増えるタイミングに導入いただいたんですね。

後編へ続きます。

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